ファーストキャリアに「大手」を目指さない積極的理由はどこにあるか?(WEB合同説明会(2月11日(日)オープニングトーク)
「弁護士RECRUIT GUIDE」presents「WEB合同説明会」(2024年2月11 日(日))のオープニング・トークを収録しました。
WEB合同説明会には、優良な中小事務所が参加されていることから、テーマを
と置いてみました。
トークでは、まず、自分が「大手」出身であることを伝える自己紹介から始めて(1999年当時は「大手法律事務所」という用語は使われておらず、単に「渉外事務所」と言われていましたが)、最後には、大手のメリット・デメリットと、中小のメリット・デメリットを対比してみました。
企業法務系事務所の採用スケジュールが早期化している現状からすれば、大手事務所への入所も検討する「優秀層」については、司法試験を受験した直後に(一旦は)進路を決めなければならない、という立場に置かれます。
この段階で、将来の選択を狭めたくない気持ちはわかるので、「絞り込めないならば、業務領域も広くて、一流のパートナーに指導を受けられて、優秀な先輩も進んでいる大手に」という方向に傾きがちです。
ただ、「自分で意図的に選んでいない」というだけで、結局は、大手事務所に進んでも、どのグループに配属されるか、によって専門分野の候補も狭められていくことになります(逆に、大手事務所ほど分業が進んでおり、ひとりのアソシエイトが担当する分野が狭まり、中小事務所のほうが守備範囲を広く保てる傾向すらあります)。
今回のオープニング・トークで強調したのは、
という点です。
私は、現時点では、それが、
にあると考えています。
もちろん、「仕事」なので、嫌いなクライアントの仕事を受けなければならないことがあるのもわかりますし、そういう仕事をこなすこともトレーニングのひとつだと思っています。
ただ、「やりたくもない仕事で『忙しい忙しい』と愚痴ってばかりで本当にやりたかった仕事をできない」という状況になってしまったら、「何のために弁護士になったんだろう?」という根本的な問題を抱え込んでしまうこともあります(実際、真面目で器用な人ほど、事務所から求められる仕事をこなせてしまうが故に、自分が本当は何をしたかったのかがわからなくなってしまい、気付いたら、家族やクラアントとの関係を保持することに手一杯になり、もはや自分の一存では大きな変化を起こせない、という人生シナリオを辿ってしまうリスクが高いと考えています)。
そういう意味では、
という思いでオープニングトークを収録してみました。
お時間があれば、WEB合同説明会への参加申込みをお願い致します!