(備忘録)「クライアントからは評価が高いのにアソシエイトを酷使するパートナーがいる」が意外ではない、という説
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(備忘録)「クライアントからは評価が高いのにアソシエイトを酷使するパートナーがいる」が意外ではない、という説

西田 章..

日本経済新聞が今年も弁護士ランキングを公表していたが、それを見て、「日々、アソシエイトに酷い仕打ちをしているのに、華々しく評価されているパートナーが許せない。」という愚痴を聞く。

心底、「それは大変だろうなぁ。」とは思うが、「クライアントからの評価が高い」と「アソシエイトに対する要求が厳し過ぎる」というのは、まったく意外ではなく(逆説ではなく)、むしろ、「やっぱり」という順接の関係にあると感じる。

「クライアントからの評価が高いパートナー」は「緊急かつ重要な相談に、スピーディーかつ適切に回答している」のだろうと推察する。とすれば、そのサービスは、入念なリサーチを一晩で仕上げて報告するアソシエイトの貢献(≒犠牲)によって支えられていることが窺われる。プロフェッショナル・サービス・ファームにおいては「客から人気がある→部下に対してパワハラ的」という構造的な問題があると思っている。

もっとも、「ビジネスと人権」が重要なテーマとなって来ている以上、将来的には、
「一流企業は、アソシエイトを酷使するような法律事務所には依頼すべきではない」
というルールができるのかなぁ(それよりは「パワハラ的な事務所には優秀な人材がいかない」という文脈で改善されていく方が現実的かなぁ)

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西田 章..
弁護士(第一東京弁護士会)で、キャリアコンサルティング&ヘッドハンティングをしています。著書「新・弁護士の就職と転職」(商事法務、2020年)。商事法務ポータルに「弁護士の就職と転職Q&A」を連載中 https://www.shojihomu-portal.jp/gyoukai