備忘録/弁護士の就職と転職/四大法律事務所の分類図(イメージ)(2008年当時)
今からもう10年以上前になりますが、2008年に、当時の司法修習予定者(62期)から、「就活生の中では、四大法律事務所を、2つの軸で分類するのが流行っている」と教えてもらったことがありました。
それは、四大事務所を、
― 管理型か?自由放任型か?
― 武家型か?公家型?
で分類する方式です。それを図示すると、以下のようになります。
当時、ぼくは「へぇ〜、よくできているなぁ!」と就活生の整理法がとても腹落ちしました。
(もっとも、だからといって、「自分が肉食系だと思ったら、武家系事務所に行くべきである」とは助言できませんでした。というのも、「自分を肉食系だと思ったら、武家系では目立つチャンスが少ないから、いっそ、公家系に行って『比較優位』を狙うべきではないか?」という生存戦略も成り立つからです。あ、でも、「自分が草食系だと思ったら、武家系事務所はやめておいたほうがいい」とは言えますね(笑)。)
それから、10年以上が経過して、どちらかと言えば、今は、「自由放任型も、管理型に舵を切ろうとしている」という風にも感じます。
(例えば、以前は「パートナーとなれば、1年目から出資をしてエクイティを持つ」というのが伝統されてきた事務所でも、「まずは、ノン・エクイティから」という制度が創設されたと聞きますし、「パートナー会議」という意思決定機関を重視してきた事務所でも、その諮問機関たるステアリングコミッティが創設されたとも聞きます。)
そういう意味では、いつまでこの図表に基づく分類に説得力があるかわかりません。ただ、少なくとも62期以前の弁護士の頭には、こういう対立軸がある、ということは、頭の片隅に置いといてもよいかも。
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