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「法律文書の英訳術」の著者(柏木昇先生(三菱商事→東大教授→中央大教授))インタビュー(商事法務ポータル)

柏木昇先生が昨年12月に出版された「法律文書の英訳術」に関して、商事法務ポータルに著者インタビューの第1回が掲載されました。

柏木先生には、私が1995〜1997年まで大学院生として東大の法研に通っていた時に、国際倒産法のゼミ等でのご指導をいただきました。商法研究会でも「実務のことは柏木先生に聞く」という雰囲気が漂っており、柏木先生はいつもその期待に応える回答をしてくださっていました。

私が、2006年に、弁護士を対象とするヘッドハンティング業務を始めたときも、まず、柏木先生にアポイントを取って、弁護士業界がこれから向かう方向性についてのご意見を伺いに行きました(柏木先生は、1988年に有斐閣から「アメリカの弁護士」という本を出版されていましたが、そこからすでに20年近く経過していたので)。そのときにお伺いした話は、2007年に私が出した本にも「米国の弁護士業界に詳しい方」として引用させていただいたことがありました。

「弁護士の就職と転職」(2007年、商事法務)119頁

今回、インタビューを担当させていただいて、あれだけなんでも知っている柏木先生が、三菱商事から東京大学に転職された時は、周りの学者の先生方にキャッチアップするために必死で勉強なされていた、というのは驚きでした(総合商社から教員に転じて、もっと悠々自適な生活を送られていたものと想像していたので。インタビュー第3回のネタバレになってしまいますが)。

現在、私が、人材コンサルティング業務としてキャリア相談を受けていると、若手弁護士の間には「キャリアに失敗したくない」という強い思いが広まっていて、「できるだけたくさんの選択肢を見比べたい」という方針の下に転職活動の支援を依頼されることばかりです。

これに対して、今回、柏木先生からお伺いしたお話は、「なんとなく面白そう」「この人に言われたから挑戦してみよう」という、人との『ご縁』だけを頼りに「えいや」でキャリアを選択されてきた経緯ばかりでした。そして、その思い切ったキャリア選択が、実務家としての成功、そして研究者・教育者としての成功につながっていた、ということを知りました。

気が付けば、自分はもう17年以上も人材紹介業務に従事してきているのですが、今、改めて「悔いのないキャリア選択とは何か?」という根本問題を深く考えさせられます。。。。


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