西田 章..
記事一覧
(備忘録)「弁護士が成長するためにはハードワークが必須」という発想を克服すべきなのかも
最近、お子さんを抱える女性弁護士たちが「育児のためならば、もう仕事を辞めてキャリアを諦めてもよいかと思った」という状況から、インハウスになってからは、「法務部で、他のママさん弁護士たちと、アベイラビリティの低さをお互いに補いながら、チームプレーで仕事を回している」という事情を聞く機会があった。
前回の備忘録は、
― 弁護士のキャリア形成にとってみれば(少なくとも)若い時期は、ハードワークで自分の
(備忘録)補足説明(転職エージェントのアドバイスで転職活動の軸がブレることの危険性)
備忘録「転職エージェントによる法律事務所のネガティブ情報を用いた代理戦争の不毛さ」については、「具体的にどういうこと?」「何が言いたいの?」という指摘もあった。
共感は得られないかもしれないが、一応、単純な事例を用いて補足説明を試みてみたい。
まず、前提として、「理想の法律事務所(質の高いサービスを提供していて素晴らしい経験が得られるし、給与も高くて、仕事も緩い)」なんていう事務所は存在しない
(備忘録)弁護士の世代に違いによる価値観(仕事と生活の最優先事項)の変遷?
70期以降の弁護士と話していると、「自分も老けたなぁ」と感じさせられる。
私が、2007年に、「弁護士の就職と転職」という本を出した時には、先輩弁護士から、
「西田くん、弁護士が事務所に入ることを『就職』なんていう言葉を使って表現しちゃいけない。弁護士は、最後は自分で食っていかなきゃならないんだから。」
という指摘を数多くいただいた。当時の私は、心の中で「いや、自分が成長して、少しでも高度なリー
(備忘録)転職エージェントによる法律事務所のネガティブ情報を用いた代理戦争の不毛さ
前回の備忘録で、法律事務所をランク付けする考え方を記載したが、企業への就活におけるように、法律事務所を人気ランキング的に順位付けすることに重きを置いてしまうことは、「転職」の局面では、思考を迷宮入りさせるリスクが高いと思っている。
企業への就職又は転職活動であれば、
― 組織の一員となり、簡単には解雇されないメンバーになって、その組織に養ってもらう
という側面が強いので、「どの企業が優れているか
備忘録:弁護士の転職市場(セカンドベスト同士のマッチング成立の難しさ)
法律事務所や弁護士としての価値を、大学の成績のようにランク付けすることは不適切であるが、現実には、法律事務所側は転職希望者を、転職希望者側は法律事務所をランク付けして見てしまうことが多い。
これを、上位から、「優上」、「優」、「良」、「可」と区分した場合に、最優秀の「優上」とみなされる法律事務所と、「優上」とみなされる転職希望者のマッチングは比較的にスムースである。お互いに「第一志望」同士である