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消費者庁(公益通報担当)に出向したら、「弁護士としてのキャリアにどのようなプラスαが得られるか」を考えた話
就活生(司法修習予定者)と話していると、「出向」への興味が高いことに気付かされる。確かに「複数の職場での就業経験を持つ」ということ自体に社会科見学的な価値は存在する。但し、終身雇用を前提としない弁護士のキャリアにおいて「本業たる弁護士業務をサボってまで、やる価値がある業務ですか?」という問いに対する自分なりの回答をもって出向に臨みたいところである。
(ぼく自身がアソシエイト時代(2007年)に、
ひまわり求人を読む(15)消費者庁(公益通報担当)
10月に司法研修所で修習生向けにスピーチをすることになり、この週末は「自分が修習生からやり直すとしたら、どんな弁護士キャリアを狙うかな」ということを考えている。
「これからの弁護士に専門分野は必須だなよ」と考えると、「専門性を身に付けるには(又はそれを対外的にアピールするには)やっぱり、官庁の任期付任用が手取り早いよな」と短絡的に考えて、ひまわり求人の「官公庁・自治体用」の求人を閲覧してみた。
Huluの法務部長に、「エンタメロイヤーの仕事の面白さ」と共に、「外部事務所の指導を受けながら修行を積む」という社内弁護士の成長モデルを教えられた話
前回記事に書いたとおり、「もし、自分がジュニア・アソシエイトからやり直すとして、エンタテイメント法の専門家を目指す場合」という設定の下で、日本テレビ系の動画サイトHuluの運営会社(HJホールディングス株式会社)の法務部長にアポイントを取って話を聞きに行ってきた。
HJホールディングスの法務部長は、経済産業省においてコンテンツ産業を所管する部署において、およそ5年の任期を全うした上で、Huluの
エンタメ法務に興味を抱いて、Huluの法務部の求人情報を読み始めたら、エンタメロイヤー志望者に優れた職業機会を提供するものに思えてきた話
今、手許には、内藤篤弁護士の「エンタテイメント契約法(改訂版)」(商事法務、2007年)がある。我が家の三男(中学生)が、夏休みの宿題であるペーパーで「映画/アニメ業界」をテーマに選んだことから、映画やアニメに関わる法律書を依頼されて、「エンタメ法と言えば、内藤篤先生でしょ!」と思って、amazonで購入したものだ。
三男の学校が始まり、家に残された本を手に取ってみた。恥ずかしながら、内藤先生の
東洋経済の特集で「裁判官」「不人気感が強まる職場」がピンと来なかった話
東洋経済2023年9月9日号の特集は「揺らぐ文系エリート 弁護士 裁判官 検察官」だった。来月、司法研修所での課外講義でキャリア論をスピーチさせていただくことになっているため、その情報収集を兼ねて、読んでみた。
講義は、弁護士志望者だけでなく、裁判官や検察官を志望する修習生も対象として集客してくれているので、「Part1 弁護士」はさておき、「Part 2 裁判官」から読み始めた。まず、50頁の